りんく(改装中)
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地元・福岡の友達が、東京暮らしを始めた。 わたしが浜松にいた頃も小田原にいる今も 年に何回か必ず会う、遠距離友達だった。 彼女に会ってきた。 とりあえず恵比寿で待ち合わせて、ロジェカフェでランチ。 六本木ヒルズへ。 こんな高いところにどうやって?とふたりで驚く。 強風の中「スカーイショット☆」のかけ声で ツーショット写真を撮ってもらうなどする。 曇り空の東京もいいな。 attic roomに行ってお茶する。初めて行った!(かんげき) 日曜日の夜なのに混んでて席がせまくて「渋谷やばい」と笑う。 「高校生の頃はわたしたちがこうやって何年か後に 渋谷でのんでるなんて想像もできなかったよね」など話をする。 ○ 高校時代はさいあくだった。 学校の中で過ごす時間がほとんどわたしのすべてで しかもそれがうまくやれないから もう全部、全部がだめなような気がしてた。 わたしは映画や小説に出てくる高校生たちみたいな 楽しい毎日の過ごし方を知らなかった。 もっと視界が広ければよかった。 高校になじめないことくらいたいしたことじゃないって分かっていたかった。 象徴的に思い出すのは、 グラウンドでさせられていた軍隊みたいな行進。 足音、砂ぼこり、大きな声。倒れそうだった(倒れたこともあった)。 わたしはまわりとぜんぜん歩調を合わせられなくて 前を見ていても、右を見ても左を見ても みんなの脚が、腕が、ずらっと一列にぴったり合って 動いていくのが見えて わたしはちがうんだなあ、できないんだなあ、と 強烈に感じたことをよくおぼえている。 なんの話だっけ。 そう、彼女は、そんな頃にできた友達だったのです。 ちょっとああいうのはなんかちがうと思う、 わたしはもっと自由にやりたい、と言える 数少ないひとであったのです。 高校時代にあまりいい思い出はないけど ああいう環境にいたおかげで 奥のほうで共通点をもつ友達とつながった。 まあまあよかったじゃないか、と今なら思えるんだよ。 ○ 友達は福岡での仕事を辞めて、 東京で新しいスタートを切った。 彼女は道の歩き方についていつか 「まちがえたときに考えるんだよ」と話していた。 なるほど彼女は初めての街でもすいすい歩いていく。 このままどんどん進んで行っちゃうんだろうって思う。 彼女の前の職場のひとたちからの寄せ書きを見せてもらった。 仕事をしている友達のことは見たことがないけど 彼女がすごく仕事ができること、 たくさんのひとから愛されていること、がそこからうかがい知れた。 一瞬、もったいないような気もした。でもそれはちがう。 彼女は、置いてきたのではない。 技術も経験もひととのつながりも。 全部、持ってきたのだと思った。 お互い、たのしくやろう。
by haru_konbu
| 2010-06-11 00:11
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